日本語の教科書作りました

定年後、2年間カンボジアで日本語教室をやっていました。
私が日本語教師になる時に使って勉強したのが「みんなの日本語」という本だったので、
その本に準じて勉強することにしたのですが、はてさて、教科書はどこで調達する?

・・心配もよそに海賊版が堂々と本屋に並んでいました。
日本で買うと一冊2800円の本がなんと2ドル。悩みました。
結果、教科書の流れは頂きましたが、中身を少し変え自分で教科書を作ることにしました。

毎日子供達と勉強していくうちに、またまた大発見。
日本で使われている日本語の教科書は日本に来た留学生が使うもので、
現地(特に未開発国)では使えないということがわかったのです。
日本で自分が勉強している時には気がつきませんでした。

「私は電車で学校へ行きます」カンボジア(シエムリアップ)には電車はありません。
「私は〇〇さんに掃除をしてもらいました」掃除機の絵を見て先生これなんですか?
「銀行は9時から3時迄です」現地人は銀行に用がありません。入ったこともありません。
冷蔵庫もありません。一事が万事こんな調子です。

これは笑ってしまった話ですが・・・
「友達がお財布を落としました。あなたはどうしますか。」

多分日本人の答えは「一緒に探してあげます」とか「交番へ行きます」だろうと思うのですが、
彼らの答えは「お金を貸してあげます」というものでした。

落としたお金は絶対出てこない。
拾った人はラッキーというのが彼らの当たり前なのです。
こんなに当たり前が違う文化の中ではやっぱりその土地に合った日本語の教科書が必要だな・・と考えさせられた経験でした。

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